佐野名誉教授個展

佐野榮春阪大名誉教授・画集

SANOJAN KAKU 1942-2003

SANOJAN KAKU 1942-2003 SANOJAN KAKU 1942-2003

今回出版された画集「SANOJAN KAKU」は二部構成となっており46ページの文集と200点を超える絵を収録されています。

佐野榮春阪大名誉教授
  • 佐野榮春阪大名誉教授大阪帝国大学医学部卒業(1944)
  • 大阪大学医学部皮膚科(1946-1950)
  • 神戸大学医学部皮膚科教授(1950-1974)
  • 大阪大学医学部皮膚科教授(1974-1984)
  • 大阪船員保険病院院長(1986-1991)
  • 銀潮会(阪大医学部絵画部)、木曜会(桝井教室大阪グループ)、ODA(大阪皮膚科医美術同好会)
  • 第一回個展(1995.6-7)、第二回個展(1997.11)、第三回個展(1999.4)
  • 画集「SANOJAN KAKU」あさひ高速印刷KKより出版(2003.8)
  • カット「若き日の歌」

    カット「若き日の歌」

  • カット「サムライ列伝」

    カット「サムライ列伝」

デルマドローム-皮膚病紙芝居

(出来れば32000以上のカラーでご覧下さい)
–電話回線で接続の方には画像が少々大きいので大変ご迷惑をおかけしています。約140KB(GIF)–

 第一部 皮膚は体表面を被い、内(自己)と外(非自己)をしきるバリアであり、外に開かれた窓であると共に、身体の中をうつす鏡といわれています。デルマドローム(Dermadrom)とは内臓疾患における皮膚に出る変化(表現あるいは反応)を意味します。一方「世の中で一番難しいのは何か? それはもっとも容易に思われる物、目で見えるもの、目の前にあるもの」というゲーテの言葉がありますが、正に皮膚に関しても当てはまります。そこで、今回は皮膚病を主題に、目に見える色と形(虚像?)から、私なりの勝手な発想を紙芝居式に画いてみました。説明を要する絵は下の下と申しますので、意図や構想についてはふれないこととして、個々の皮膚病については最小限度の解説にとどめました。
お医者様へ--これらの絵から病理、病態、病因など深く考えないようお願い申しあげます。 (出品目録より)

占い-老化とページェット病 F12号

占い-老化とページェット病 F12号老化現象は皮膚では一目瞭然で、皺、疣、色素沈着などで、皮膚癌も出来やすくなります。女性では乳癌の一種であるページェット病があります。

 

満月の浜-ケロイド F12号

満月の浜-ケロイド F12号蟹足腫とかいて、ケロイドとよみます。

 

春の精-じんま疹 F10号

春の精-じんま疹 F10号じんま疹患者の皮膚をペン軸の後ろなどで強く圧し引くと、赤くなりすぐに白っぽく腫れ上がり、字や絵を描くことが出来ます(デルモグラフィー)。

 

悪魔の爪-帯状疱疹 F12

悪魔の爪-帯状疱疹 F12水痘ヴイルスが大人につけば、神経にそって、小水疱が帯状に連なり、猛烈な痛み(神経痛)を伴います。

 

天の岩戸-古代の疫病 F50号

天の岩戸-古代の疫病 F50号らい(ハンセン病)、結核は弥生-古墳時代から存在し、戦前までおなじみの疾患でありました。

 

サロメの血-エイズ F80号

サロメの血-エイズ F80号性行為と血液(輸血)でうつります。免疫不全、感染症で死亡、皮膚症状は下腿などの血管肉腫。絵の中にみおぼえのある風物に似た箇所があっても、本題とは一切関係ありません。

 

花吹雪-ジベルばら色 F12号

花吹雪-ジベルばら色 F12号若い女性の胸・腹などにみる、ばら色の周囲に細かいフケの付いた輪状の小斑点。原因不明で2~3週で自然に消えます。

 

サバンナの光と影-線状母斑(あざ) F15号

サバンナの光と影-線状母斑(あざ) F15号動物には保護色、警戒色や擬態がありますが、人でも皮膚の神経や胎生期の割れ目に沿って、表面疣様の褐黒色の線状模様がみられることがあります。白斑(しろなまず)も神経にそって帯状になることがあります。

 

死海のほとりで-乾癬 F30号

死海のほとりで-乾癬 F30号病因は不明ですが、長波長の紫外線が効きます。死海は標高-400mの低地で、短波長は吸収され、有効紫外線が豊富なので、療養地として有名です。

 

鏡の中-血管性母斑症 F20号

鏡の中-血管性母斑症 F20号顔や下肢にみる血管系の先天異常で、その部の皮下組織や骨の肥厚を伴います。偏(片)側が特徴です。

 

旅●人-コリン性(熱性)じんま疹ケロイド F20号

旅●人-コリン性(熱性)じんま疹ケロイド F20号汗が出るほど運動すると、赤い小さな斑点が一勢に出てチカチカします。血管神経の刺激による一種のじんま疹。ひどい腹痛、下痢、ショックを起こします。安静にして涼しくすると消退します。

 

裸婦-皮膚この未知なるもの F10号

裸婦-皮膚この未知なるもの F10号

 

沈黙の海-剥がされた皮膚 F15号

沈黙の海-剥がされた皮膚 F15号

佐野榮春名誉教授個展「落書きコーナー」

子供の頃から絵が好きで、油絵は学生時代少し触れたことがありますが、卒業後は医者家業に追われ30年間全くのブランクで、数年前公職から引退してはじめて、朝日カルチャーセンターで手ほどきをうけることになりました。古い作品は殆ど散逸して無く、残ったものも私にとって懐かしいという意味だけで、従って出品作品の殆んどはここ2~3年来朝日カルチャーセンター増井英画伯(春陽会)の御指導によるものである。
(平成7年6月26日~7月1日佐野榮春個展 目録より)

乗鞍 鶴ヶ池 F6

乗鞍 鶴ヶ池 F6

ザイールの女 F8

ザイールの女 F8

赤いドレスの女 F10

赤いドレスの女 F10

燃える F8

燃える F8

ひまわりと石● F8

ひまわりと石● F8

静物 F8

静物 F8

紅葉と池 F8

紅葉と池 F8

オランダ民族衣装 F10

オランダ民族衣装 F10

あこがれ F8

あこがれ F8

夜の花 F8

夜の花 F8

瓶の行列 F6

瓶の行列 F6

佐野三人展

佐野三人展

画・佐野榮春(しげはる) / 書・佐野晴洋(せいよう) / 写・佐野算昭(かずてる)

佐野三人展

  • 画・佐野榮春 作品

    画・佐野榮春 作品

  • 写・佐野算昭 作品

    写・佐野算昭 作品

書・佐野晴洋 作品

書・佐野晴洋 作品

佐野三人展

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