研修医便り(阪大病院)
研修医便り
大阪大学医学部附属病院後期研修医
小紫雄貴(こむらさき ゆうき)
平成23年大阪大学卒の小紫雄貴です。
2年間の初期研修を終了し、2013年4月から阪大病院皮膚科で後期研修をスタートしております。
3人の女医の同期に囲まれ、やや圧倒されながらも何とか協力しながら、日々頑張っています。(つもりです。)
さて、まずは1週間の流れをご紹介しましょう。
<月曜日>
朝から病棟業務を、その後15:30から病棟回診。17:00から病棟担当医達でカンファがあり、治療方針を確認します。そして、そこからのDrug Informationで終了です。
その後、数ヶ月間はクルズス(1~2時間)があります。(阪大病院勤務以外でも皮膚科1年目のDrはクルズスを受けることになっています) 様々な分野の講義を聴け、大変勉強になる時間です。
<火曜日>
局麻Ope(AM) 膠原病外来のシュライバー or パッチテスト外来の補助(PM) (これらは輪番制。)
入院患者さんのOpeは午後にあります。担当医がOpeに参加します。
17:15~ 病理カンファがあり、病棟担当医で組織の検討を行います。
<水曜日>
朝から病棟業務です。当番の人は教授の外来のシュライバーがあります。その後、14:30からは1週間の最大のイベントである、教授回診とカンファがあります。カンファでは、緊張感漂う中患者さんの現状や今後の方針などをプレゼンします。その際様々な観点からご意見を頂き、その意見をもとに治療方針を決定することもあります。時には厳しい指摘を受けることもあり、勉強不足や詰めの甘さを実感させられますが、それを反省材料にして、また1週間頑張ろうという気持ちになります。
その後、17:00からは医局会があり、外来患者の写真を供覧したり、病理組織所見を検討したりします。
論文紹介や学会発表の予行演習はこの時間に行われます。
<木曜日>
基本的には1日中病棟業務です。カンファなど時間の制約がないため、1週間の中では比較的じっくりと業務を行える日です。合間を縫って、勉強や文献検索を行ないます。(Up to date 、Pubmed etc)
また、木曜日は外部での勉強会が開かれることが多いです。大抵は梅田近辺で開催されるため、阪大病院から遠いことがネックですが、大変勉強になるので出来るだけ参加するようにしています。
<金曜日>
朝から病棟業務をし、夕方には病棟医長の山岡先生と1週間のおさらいと治療方針の確認をします。
また、木曜日と同様、金曜日も外部での勉強会が多くなります。
<土日>当番制
午前中に、当直の先生と一緒に、処置が必要な患者さんの処置を行います。
以上、週間スケジュールのご紹介でした。
ここからは、5ヶ月過ごした感想を少し述べさせていただきます。大学病院という病院の特性上、全身状態が悪い、もしくは強い治療(免疫抑制剤や化学療法)により全身状態が悪化してしまう患者さんを担当することが多いため、皮膚科といえど最低限の全身管理が出来る必要があると痛感致しました。2年間の初期研修の間に内科の勉強をもっとしっかりやっておけばよかったと今になって反省しています。
ということで、この記載を見てくださった初期研修医の皆さんは、僕のように苦労しないよう、今のうちにしっかり勉強しておいてください!!
そして、来年皆で協力してがんばっていきましょう!
平成25(2013)年9月5日掲載
総合診療医ドクターG出演
「総合診療医 ドクターG」出演にあたり
大阪大学医学部附属病院初期臨床研修医
山本 笑
春より阪大病院での研修生活をスタートさせ、新しい環境にまだ慣れず毎日オロオロしていた4月中頃のある日。そんな私の面倒をとてもよく見てくださる一人の先輩が、いつもの「お昼食べに行かへん?」というのと同じ調子で「山本さんテレビ出てみいへん?」とおっしゃいました。状況が掴めずポカンとしつつも続きを聞いてみると、先輩の知り合いの方が『総合診療医ドクターG』に出演する声の大きい元気な研修2年目の女医を探していて、「丁度いいのがいます」と言ってきたとのこと。『総合診療医ドクターG』とは、著名な総合診療医の先生(ジェネラリスト)を中心として、ゲストの方々と研修医がカンファレンスを行いながら病名を当てるというNHKの人気番組です。急なことで混乱し答えに渋っていると、「こんなチャンス滅多にないことやし良い経験になるで!」と言われ、お調子者の私は訳も分からず生まれて初めてのテレビ出演を決めました。
撮影当日。不安いっぱいで一人東京に向かった私は、案の定集合場所を間違い一人遅刻するという失態を早速しでかしてしまいましたが、一緒に出演する他の2人の研修医にも何とか合流することができ、自己紹介をしているといよいよ収録時間に…。スタジオに入ると、テレビでよく見ていたあのセットが!出演者の皆様が!!しかも今回のジェネラリストの先生は、感染症で超有名な青木先生!!!あわあわしてるうちにもうカメラが回り始めていました。症例の再現VTRを見ている所、メモをとっている所、疾患を絞り切れず困り果てている所まで、当たり前なのですが常にカメラがこちらを向いており、また不意に意見を求められたりもするため一瞬たりとも気が抜けませんでした。しかし、感染症の大家である青木先生、優秀な研修医の他の2人、そして普段のカンファレンスには絶対参加していない医療関係者以外の出演者の方々という、今まで経験したことのない構成員でのカンファレンスは様々な意見が飛び交い新しい発見ばかりで、1症例に対し4時間というとても長いカンファレンスではあったのですが、あっという間でした。
今回ひょんなことから人気番組に出演させてもらうことになり、とても貴重な経験をさせて頂きました。診断や治療方針について難渋し一人で頭を抱え込むのではなく、カンファレンス等にて様々な人と考えることによって、一人では生み出すことの出来ないものが生まれるということを改めて認識することができました。この経験を今後に活かしていこうと思います。
平成25(2013)年8月27日掲載
研修医便り(阪大病院)
研修医便り
山賀 康右(大阪大学医学部附属病院 初期研修医2年目)
平成23年卒の初期研修医2年目の山賀康右と申します。
現在は大阪大学附属病院で初期研修させて頂いており、平成25年度より入局させて頂き、同年度より大学院に進学させて頂きます。
この9月より皮膚科で研修をさせて頂いております。
大学5回生の時分に阪大皮膚科を見学させて頂いた際に、
感銘を受けることがあったため、今回入局を希望させて頂き、
念願どおり来年より入局させて頂くこととなりました。
ここで阪大病院での研修について述べさせて頂きます。
研修医の仕事は病棟業務です。
病棟の患者さんを主治医として受け持ち、患者さんの病態について指導医の先生方と考察し、治療に取り組んでおります。
特に水曜日の皮膚科全体のカンファレンスでは教授をはじめとする上級医の先生方から多くの御指摘を頂け、知識のみならず新しい着眼点を教えて頂けるので、非常に勉強になります。
また、来年度より大学院に進学させて頂けるということで、
11月より室田先生の御指導のもと、実験にも取り組ませて頂いております。
皮膚科の臨床についても実験についても初心者で右も左もわからない状況ですが、上級医の先生方が優しく、そしてときに厳しく御指導してくださり、こちらで研修出来て良かったなと心から感じております。
臨床、研究ともに全身全霊で頑張って行きます。
今後とも御迷惑をおかけするかと思いますが、何卒宜しく御願い致します。
大阪大学医学部附属病院 初期研修医2年目
山賀 康右
平成24(2012)年12月21日掲載
研修医便り(住友病院)
研修医便り
神谷 智(住友病院皮膚科後期研修医)
平成24年度新入局員の神谷智です。
この度大阪大学の皮膚科学教室に入局し、初期研修を行った住友病院でこの4月から皮膚科医として後期研修をしています。
皮膚科は内科系の疾患から外科系の疾患まで非常に幅広く、やりがいがあると感じ、入局させていただきました。
それでは現在の私の1週間をご紹介します。
月曜日:一応、8時30分が始業時間なのですが、その時間から行動開始では日中の外来に間に合わないのでその1時間前には出勤です。院内メールをチェック、当直日誌で昨夜皮膚科に入院になった患者さんがいないかチェック、電子カルテで熱型表を確認、それから病棟の患者さんの回診です。ここで朝のうちに病棟に出せる指示は出しておきます。あっという間に時間が過ぎていきます。なんとか一通り終えると外来へ。ここで外来患者さんの予診をとったり、抜糸などの処置があれば自分でやったりします。そうこうしているうちに午前が終わりますが、午後も、外来での生検など、時間のかかる処置が入っています。いつのまにか夕方5時ぐらいに。この日は阪大病院で勉強会があるので、必死に病棟患者さんのカルテを書き上げ、大急ぎで着替えて電車に飛び乗ります。勉強会では大学の先生達がご自身の専門分野を我々にもわかりやすいように講義して下さり、勉強になります。
火曜日:大体、月曜日と同じような感じですが、夕方は住友病院の病理部の部長先生と皮膚科でカンファレンスです。病理組織の見方を丁寧に教えていただけるので、非常にためになります。
水曜日:大体同じような感じです。ただし、院内紹介を受ける曜日が月曜日とこの日なので、院内紹介患者さんの診察が果てしなく多いです。
木曜日:この日は午前中に自分の外来枠があります。主に初診患者さんを診察しています。まだまだ慣れないので、上級医の先生方に助言をもらいながら診察していきます。午後は手術。それが終わったら部長回診です。それが終われば残りの病棟業務です。この日は講演会が入ることが多く、仕事が終わり次第そちらに向かいます。
金曜日:大体月・火・水と同じような感じです。仕事が終われば、来週火曜日の病理カンファで取り上げられる組織のチェックです。
土曜日・日曜日:病理組織のチェックや退院サマリが終わっていなければ続きをします。あと、平日ではなかなかできない文献検索も。
という感じで、忙しくも充実した毎日を過ごしています。
できるだけ多くのことを吸収して、一日も早く患者さんからも他科の医師からも必要とされる皮膚科医になれるように努力していきます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
平成24(2012)年5月31日掲載
研修医便り(阪大病院)
研修医便り
井上 知子
平成24年度新入局員の井上知子と申します。
この度初期臨床研修を終え大阪大学の皮膚科学教室に入局し、この4月から大阪大学医学部附属病院にて後期研修中です。
阪大皮膚科は関連病院も多く、各施設に専門性があることでそれぞれの病院をローテートしながら幅広く症例が経験できると思ったでの阪大に入局させて頂きました。
それでは現在の私の1週間をご紹介します。
月曜日:気合いを入れて出勤です!新入院の患者さんがあたることも多く、大忙しです。カンファレンスの後は毎週勉強会があり、先生達がご自身の専門分野をわかりやすく講義して下さるのでとてもためになります。
火曜日:週に1度の手術日で、手術室に入る時からワクワクしてしまいます(^o^)夕方の病理カンファレンスでは顕微鏡を覗きながら、病理組織の勉強をします。
水曜日:教授回診があるので朝からみんなドキドキしています。片山先生のご指導を受けて、また気を引締めて頑張ろうという気持ちになります。その後の医局会では医局員の先生たち全員でカンファレンスをします。
木曜日:少しゆったりしていることが多い木曜日は、嵐のような3日間がすぎて少しホッとできる日です。
金曜日:週末に向けてやり残したことはないか、まとめの金曜日です。夜は勉強会が入っることも多いですが、その後はみんなで飲みに行ってきまーす!
という感じで、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。
いま経験させてもらっていることの全てが今後の自分の糧になると信じ、患者さんから必要とされるような皮膚科医を目指して、同期のみんなや上級医の先生方と共に頑張っていきたいと思います!!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
平成24(2012)年5月22日掲載